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2014年6月23日月曜日

キューバその一。



トロントから五時間半
キューバのホセマルティ空港に着いた

飛行機のドアが開いた瞬間蒸し暑い空気が一気に機内に入って来る。

満室の機内は一斉に降りる準備をする人との密着と熱気で一気に汗が吹き出た。

隣のおじさんとは会釈をし、お互い混み合うバゲッジクレームへ。

人ごみの中へ消えて行った。

メキが多い人混みを掻き分け、自分のスーツケースを探すが見当たらない。


かなり不安になっていたが、五分程経つと出てきた。かなり傷だらけになってる。
いい味が出た。

というわけでトランジットで荷物が不安だったがしっかり見つけてセーフ。


ふと、荷物を手にし周りを見回すと空港の寂れ具合が目に入った。


入国の列では僕だけがアジア人だ、さっきのおじさんは見当たらない。ヨーロッパ系のヤツとメキシコスパニッシュ系の皆が別れて並んでる。


入国審査は厳しい目をしたヤツが二人立っていた。



痩せた二人は無口に旅行者を捌いてる。
笑顔を一つも見せずに大手荷物の旅行者達をジロジロ見ながらさっきまで騒いでた旅行者もシリアスに対応してるのが印象だった。

アメリカから来た自分はどんな反応されるのか少し気になった。
バンクーバーからロスに飛ぶ時、アメリカの入国をカナダで済ませるんだけど、今回キューバに行くチケットを見られた時のあのトラウマがここでも出るか?と少しフラッシュバックした。


日本から、
何日、
ハバナからどこへ、
仕事は、

いつも通り基本的な質問を応え、最後にじっと見られたので笑顔を返すとありがとうと日本語で言い、パスポートを返してくれた。



いよいよキューバ入国だ。
ゲートをくぐると、雑踏としたターミナルが広がっている。


蒸し暑い、独特な匂い。
エスカレーターを降りて下るとインフォがある。


とりあえずホテルをとらなきゃ。
事前に調べたカサの電話を調べたのでそこに電話するため電話ボックスを探す。
カウンターの色っぽいお姉ちゃんに電話どこか聞くと、空港の外にあるから右に曲がってとのこと。


雑な対応だが、ラテンなお姉ちゃんが良い感じだ。
しばらく歩くと潰れた電話ボックスを見つけた。
隣のボックスは電源が切れて埃をかぶってる。


デーム。
携帯が使えないってスリリングで中々面白い感覚。

今回の旅はiphoneを持ってポンポンwifiを使ってその場限りで難なく旅をして来たけれども、キューバはwifiもない、電話使えない。

少し強がると、良い焦り。


とりあえずインフォの電話を借りようと空港の中へ戻る。その時改めて周りを見回すと、バゲージの人混みがタクシーや迎えを待ち、再会の人々は熱くハグしていた。

僕のような旅人はもういなかった。


熱いハグの関係は、互いがキューバ人?
旅行に行けるのかな。
多くの荷物は家族の為なのか。
色んな事を考えながら




インフォのロビーで再び質問。
向こうは英語がままならないし、こっちはスパニッシュも分からない。
とりあえず電話貸してと頼む。
iPhoneに入れて来たスペイン語辞典とwifiがないので使えない。笑


1cucで貸すよと言ってくる。
まだ金の単位がイマイチ分からないけど、なんとなく高いのはわかってる。
あと、まだキューバで両替していないので、金がないからタダで貸して?とお願いしたら、は?みたいな顔をされた。

カウンターの横にあったガイドマップをとりあえず持っていたら便利だなと思ったので、これ買うから貸してよと頼んだら渋い顔して頷いてくれた。

何かしらマップも必要となるだろう。
地球の歩き方とマップ、後はやっつけで二週間前に買ったスペイン語辞典。

これをボロボロになるまでずっと持ち歩いた。


あらかじめ調べておいたカサへ、電話をする。
が繋がらない。掛け方が間違っているかもしれないからかけてもらっても繋がらなかった。

ただでさえアバウトな国だろう。
もう22時を過ぎているこの時では中々ホテル探しは難しいのかもしれない。

キューバでは、カサと呼ばれる民宿に泊まる。

国が許可した国民の家で、税金を国に支払う事で営業が出来る。

ホテルは古くて高いので大概はカサに泊まるのだけれども、カサは人んちだから遅い時間は捕まらない。


やっぱ予約しとけば良かったかなあ。




何軒か掛けるが繋がらないので、諦めて空港で、寝るかと少し落ち込みながら考えていた所にカウンターのお姉ちゃんが、
友達の家のカサ紹介するからそこはどう?どこに泊まりたいの?と聞いてきた。
ハバナの旧市街が良かったが、新市街でも良いかと聞かれたので了承し、電話をかけてもらう事に。


値段も30cucと平均だったので良かった。地図を見ても場所も悪くない。


電話をかけたら無事OK。

タクシーも知り合いのおっさんを外から呼んでくれてここまで乗せてったげて!とスパニッシュで言っている。


おじさんも親切でうんうんと頷いて任しとけみたいな感じで軽く微笑んだ。



一通り決まった所でそういえばキューバ紙幣がまだゲットできていなかったのでさっき電話を空港の外へ探しに行った時に行列だった両替所に行く。


まだ混んでいたが、5分くらいで回ってきた。

とりあえずキューバではUSドルで両替すると何故か10パーセントTAXを取られてしまう訳わからない制裁がある。

でもまあ分かる。

アメリカと経済制裁状態だから。

日本円は無理と聞いていたのでカナダドルで換金すると良いとの情報も頼りにカナダドルで換金。


スーツケースの奥から封筒を取り出し、サッとカウンターに出す。

ここもカウンターのお姉ちゃんもこれまた美人。

スパニッシュ、ヨーロッパ系で態度がやさぐれているけど本当に美人で可愛い。
また足を組むポーズもパンツが見えそうな。


ここで僕は最大の失敗に気づく。


換金のレートが書かれていたが、
打ち出された文字はかなり低い。
あれ!?900ドル入ってなかったか?!

ちょっと計算おかしいんじゃねえの?
ってもいっかい数えてよ、とお願いするが、ここのお姉ちゃんは英語全く通じず、いや通じないフリだ。

一回封筒返せって言って、取り戻して数えたら足りない。600ドルしかない。

絶対やられた。

中身を数えずに封筒を渡してしまった自分を悔やんだ。


ベガスでのせっかくのwinが。。。


これはかなり旅の終わりまで凹んだ。

なんせ貧乏トリップだったので。

カウンターの下の棚に雑に置かれた紙幣がある。
そこにもちろんカナダドルもあるのだが、絶対そこに僕の金もある。あれだー。ってなった。

それ俺のだろ!って言ったけど、ふん、みたいな感じです。

渋々返してもらった金を数え直して、カナダドルを200追加して両替終了。


ここで背筋ピンと出来て良かった。

勉強代です。

 そういえばキューバ何も情報知らないし、ちょっとノリだった。
かなりナーバスだったけど、どうにかなるでしょって感じでちょっと注意力
足りなかった。






待たせていたタクシーのおじちゃんに再び挨拶し、重い荷物を乗せて暗闇のハバナへ出発だ。

街頭なんてほとんどない。


荒れた国道、薄暗い街灯、

人通りのない広い国道。




ここからハバナは20分くらいらしい。

猛スピードのタクシーは今夜のカサへ急ぐ。








Alex Chiltonが最近マイブームブルーアイドソウル




続く



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