カルロスムーア著の「FELA!」が日本でも発売される。NYCでもブロードウェイのミュージカルで起用されたフェラの生涯と音楽をこれから新たに知る人も増えていく。
「『Fela: This Bitch of a Life』は、魅力溢れる斬新なアフロビートを生み出した非凡なる男、フェラ・クティのあるがままの姿を綴ったものだ。
アフロビートは、国際的に著名な ミュージシャン(たとえばマイルス・デイヴィス、ヒュー・マセケラ、ジルベルト・ジル、ビートルズ、ボブ・マーリー、ジミー・クリフ、ジェイムズ・ブラウ ンなど)の注目を集め、世界の音楽シーンに多大な影響を与えている。
フェラの音楽は、心を虜にする言葉のくり返しと圧倒的なノリの良さが特徴的だ。
だが歌詞は、支配階級に向けて投げつける石のごとく強烈である。
抑圧的で腐敗した政府や軍に対し、抵抗と衝突を繰り返したフェラは国民的英雄となり、因習にとら われない行動や過激な発言は既存の体制と闘う世界中の人々の注目を集めた。にもかかわらず、フェラの価値は正しく評価されることはなかった。
一九九七年、フェラはついにこの世を去る。しかし死の直前まで、世界中のポップス界に紋切り型を押し付ける消費経済を批判し続けた。一曲は三分という暗 黙の了解も、政治色の濃い歌詞は控えめにという要望も受け入れなかった。
したがって音楽業界は、フェラが単に風変わりなカリスマミュージシャンではなく熱 烈なパン・アフリカニストであり、その激しい政治的主張はナイジェリアという国境を越えて全世界の共感を呼ぶ、本物の反逆児であるとはなかなか認めなかっ たのである。
今日アフロビートは、当時のままの形で――巧みな構成の長い曲に政治色の濃い歌詞が絶妙にミックスされている――全世界のファンの心をつかんでいる。こ れは、フェラの現世での苦しみが、人々の意識を目覚めさせ、本物を理解させるのに役に立ったしるしなのかもしれない。
いや、もしかしたらフェラが批判し続 けた、どん欲で腐敗した資本主義がアフロビートをうまく取り込み、利益を生み出す最新回路の中に吸収してしまったからかもしれない。
つまり、スラム街であげたフェラの叫び声は、あれほど彼が侮蔑していたブルジョア階級(白人も黒人も)が楽しめるよう、威勢のいいミンストレルショーに されてしまう可能性もあるのだ。
そうなれば、ミュージシャンからも作品からも政治的な真髄が抜き取られても不思議はない。毒気のない‘軽いフェラ’を売る ために、挑発的で過激な反逆児は牙を抜かれて単なるカリスマミュージシャンにされ、強烈なイデオロギーも抜き取られてしまうかもしれないのだ。
本物の反乱分子から儲かりそうなスターへの作り替えは、これまでにも行われてきたことだ。しかしこれこそまさに、フェラが人生をかけて闘い続けた敵の汚 い作戦勝ちであり、フェラの決定的敗北となる。だからまずはここで、フェラ・クティをしっかりと見つめ直そうではないか。理想化せず、フェラのあるがまま の姿、そしてフェラが何のために闘っていたのかを。」
(FELA!より)
上記は少々長いが、「FELA!」から抜粋されたもの。
先日友人のIKDと、現行で良いバンドたくさんいるよねって話になった。
ファンク然り、ジャズ然り、アフロビード然り。でもこれ聴くならやっぱじゃがたら聴くわってね。
ここにも書かれているようにそこにはやっぱりフェラの意思がじゃがたらにもがっちり共通してるからなんだろう。
音楽についてここに残したくなるエピソードは、何故かフェラクティ、江戸アケミこの二人の事がここではしばし多くなる。
JAGATARAを聴くようになってから本当にたくさんの会話や酒の席、音楽話の出会いを生んだ。
アケミは多くの人の心の中に残っていて、僕がこの「単語」を発する度に色々な人の思い出が出てくる。
じゃがたらエピソードで僕がとても印象に残っていることを紹介する。たぶんこのBlogを見なければ繋がっていることも気づかない事かもしれない。南流石氏の03年の記事を二年位前に見ていた時だった。
がんばるアケミ
ちょっと前、仕事でタイに行っていた。疲労との戦いの中、案の定、バックをナイフで切られ財布をスラれた。
(タイには10数回行っているのにはじめて・・・)
その財布の中には、御守りで持っていったアケミ(Jagatara・Vo)バッジが入っていた。
バッジもお金もカードも、全て無くなったが、アケミがタイに、ひそかに潜伏しているのがちょっとおもろい、笑ける。
アケミは今、タイで「なんのこっちゃい!!お前はお前の踊りを踊れ!!」と、スリをはじめ、多くの人々にいつものように叫んでいるのだろう・・・
そして昨日、「MTV Video Music Awards Japan 2003」のON AIRがあった。
サプライズゲストで「RUN DMC」のDMCがSPHERE of INFLUENCEのパフォーマンスに登場した。
そして、そこには流石組のダンサーCHINO・KATSUも出演している。彼らは、RUN DMCをこよなく敬い、愛している。
私の踊りはHIPHOPではないが、CHINO・KATSUは私の生き方は「B-GIRL」だと言ってくれている。
なんとそのON AIRで、KATSUが「アケミTシャツ」を着て、踊っていた。ビックリしたが、さすがKATSU!!と思った。
KATSUはダンサーとしてだけでなく振付もやり、ラップもやり、リリックも書いている。そして、アケミの詩集をバイブルだといつも持ち歩いている。
だから、このDMCとの初めての大切な共演の日に「アケミTシャツ」を着ているのだ。そのことが、すごいうれしかった。
アケミは死んでも今、タイにも行ってるし
MTVでDMCとも共演している結構忙しそうだ、
がんばるアケミ・・・
お疲れ!!アケミ。
彼女はずっとアケミを忘れることはない、というよりいつもアケミの話をしている。心のすぐ取り出せる先にアケミの事を置いてある。
今日の一曲、
、
Madvillian ComixRadio 02-1
最近、ゴンザレス先生(KennyDope)のMixを聴いていて、あの偏屈が丁寧クレジットが書いてり、珍しくネタ放出か!と思ったが、ある程度現行モノでまとめられたミックスだった。しかしそれでもここまで香り立つむんむんとした黒汁グルーブを醸し出せるのかと感心していたが、要所にしっかり良いネタを仕込んでいたり、そしてクレジット抜いているものもあったり。。。
流石ゴンザレス先生でございます。
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