ss

ss

withoutrecord

withoutrecord

rain

rain

kller

kller

cbr

cbr

rts

rts

2013年4月23日火曜日

All Music For All People

All music For All people。それはとてもシンプルでありきたりな表現ではあるが発する側の意図や背景がしっかりと見える場合、とても大きなゆさぶりを起こす力を持つ「  」になる。



 「そもそもアーティストは何かに縛られるのを嫌う。
 独創性を最大限に発揮して何かを生み出すには自由が必要なんだと思うから。
 絶対条件じゃないけどね。しかし、自由には”責任”がつきまとう。」

                               Weldon Irvine
                               『The Edification of Weldon Irvine』より



Weldon Irvineの鍵盤から奏でられる音色からは音楽から伝えられる多くのDNAをしっかり含んでいる。1943年ヴァージニア州生まれの彼は、10代の頃から鍵盤を通して様々な音楽に携わってきた。
ブラックアイデンティティというには、とても安い表現で、彼の音からも感じられる繊細で知性に満ち溢れた済んだ空気感と太陽のような温かみは、秀逸だ。
彼のキャリアの中でニーナシモンとリンクしている事も、ゲーデルによる不完全性理論による神の存在しないという証明をも超えて、きっと神の巡り合わせなんだろうと思わせてくれる。



Q-tip,Mosdef等多くの新世代のミュージシャン達のメンターとして、又実際に音楽理論の師としても活躍し、世代やジャンルの垣根を超えた彼の理解と音楽啓蒙活動は、最高の評価される点である。
上にあげたヒップホップ世代の二人にも影響を与えている事は、彼ウェルドンの多くの楽曲はリスペクトを込められ、多くサンプリングにも使用されていることからも感じ取れることが出来る。

 前述でも述べたが、彼は音楽人生の後期、自身のレーベルNodelw Recordsの運営やそこからのリリースや熱心でスピリチュアルな音楽啓蒙活動に勤しんだ。
そんな彼が残した一枚のアルバムが、あるレーベルからリリースされる。それは
自分の意思とリンクしたような出会いなんではないのだろうかと感じている。

キャリア4枚目となる「In Harmony」は、74年にStrata Eastからリリースされる。中古市場で高額盤としても有名。内容はそれをも超えるような洗練されたものだ。

そして、Strata East、今回のもう一つのキーワード。


 ニューヨークで生まれたそのレーベルは、Black Jazz、TRIBEと並び、黒人による黒人アーチストのみのインディーレーベルとして71年にスタートした。
Charles Tolliverと知性派ピアニストStanley Cowellにより設立。
所属アーチスト自身にプロデュース権が与えられていたことからもわかるように、60年代からの黒人民族運動の流れを汲み、黒人の自立、真のアフリカンアメリカン文化の創造を、60年代の公民権運動の流れからアフロ・アメリカン、すなわち黒人の社会的地位とルーツへの意識が高まった70年代にテーマとし、50枚以上の作品を残したスピリチュアル・ジャズを代表するレーベルである。






その元となる流れはデトロイトから生まれている。病む街。治安が常に問題とされるこの土地に、
ケニーコックスというピアニストが、前身であるDetoriot Artists Workshipから名前を変え、Strataをスタートさせる。Blue Noteからも何枚か参加、リリースしている実力者の彼は、多くの才能を率いて、素晴らしいディレクションを行って行く。
1970年代半ば、6枚の作品をリリースしたのみで活動を休止したデトロイトのマイナー・レーベル<STRATA>。正に伝説と呼ぶにふさわしい。

リリースされた作品のジャケット裏に広告として掲載されていたのは9作品、近年それらのうち3作品は、当時のレーベルの様々な理由からリリースされず、未発表作品だという事が判明している。
Starata Eastも引き継いだレーベルコンセプトもStrataから生まれたものだ。

多くのレコードコレクターやディガー達を虜にし、夢を作った幻の作品を輩出したStrata。その魅力は楽曲の中に、ぎっしりと理念と魅力が詰まっている。

「All Music For All People」は、そんなStrataのコンセプトだ。それは、NYCでのStrataEastにも根付き、Weldonの活動からもわかるようにしっかりと語り継がれている。

それは、受け継がれていったものなのかもしれない。同じモノを持った者同志が引き合ったものなのかもしれない。

デトロイトの空気、土地は多くの音楽を生んでいる。それは、次世代のミュージシャンにもしっかりとリスペクトを経て、語り継がれている。Theo Parissh、MoodyMan然り、デトロイトテクノ、ハウスの音にはしっかりと感じ取れる。
デトロイトのその特有な歴史や状況から、シリアスな、人の、音のすがるような、言葉にできない音への執着に僕達は心を奪われる。









そんな心を奪われた人達の中で彼らの音楽をより多くの人に伝えようと尽力している人達がいる。
それは、当時のStrataには手を伸ばすことの出来ない未来の僕やそ今の世代の人間達だ。

東京の高円寺にあるuniversounds、そして大変お世話になっている主宰の一人RYUHEI THE MANさんのレコードショップである。幸いにも親交のある方のお店なのだが、もう一人の主宰者の尾川雄介さんの活動により多くの音源が現代に復刻されている。未発表音源から到底手が出せない高額盤やほとんどお目にかかることの出来ない代物まで。

それは、まさに「All Music For All People」を見ているかのようで。







 そしてこの人も。彼もそんなデトロイトから多くの感動をジャンルの壁を越えて。

僕の部屋には大きなこのポスターが掲げている。

 

 weldon irvine - deja vu

Weldonは多くのメンタ―として。

 Strataはそのルーツとして。
 数多くのStrata/Strata Eastに心から敬愛。

 


今日の一曲、



 HEAVy - Wonderlove






そしてKIR WUTAとMeguちゃんによる昨年今年の年越しの南米の旅の記録。
旅の動画を是非見てほしい。
 

そしてちょうどこの動画を開いた時に聴いていたこの曲が重なって素晴らしくシンクロしたので是非これも紹介したい、というか試してほしい。

って動画がなかった。
シニカル 山口百恵




New time, Now is Old time
Dejavu you know it must be true.

0 件のコメント:

コメントを投稿