本当にこの景色は
写真では伝わらない
これはこれからここに載せる
写真の旅で何度も感じた
久しぶりの晴れに救われる
九州の旅から
二日後また成田にいた
会社を六年続けて
残ったものは何もなかったと思わない
でも大切なモノを犠牲にしていた
なんとなく生きてきた30年だったが
いつ死ぬか分からないと
ここ二三年で強く思う
こんな自分でも我慢は覚えたし
発言する事も自分の好きな事をやることも辞めなかった
それでもぽっかり空いていた
何かはわからない
でもどんな道でも最高だと
自信を持てるライフスタイルを
残したい
八月からずっと
日本の旅を続けていた
けどまだ自分の中の時計は
仕事をしていた時のように
早周りのままだった
時間と金のバランスは中々取れない
でも
旅をする中で色んなモノが削れていく
今回の旅には終わりがある
その焦りなんだろう
何個かを自分のなかで
噛み締めた時に
少し楽になった。
現実から離れたような旅なのかな
時間を忘れて旅をするなんて幸せだ
金を忘れて旅をするなんて幸せだ
僕はどっちも当てはまらない
今の自分に必要なのは
この腐りかけのような
凝り固まった頭と足を
心を燃やして溶かして動かす事だと
それでも旅の目的なんて
見つからない
面白くない
それでも情報は要る
限られた時間
限られた金
だから
限られた旅に出掛けなきゃいけない
話を少し夏に戻す
夏の終わりに
僕は熱海にいた
なんともない
友人と伊豆で会う予定の通り道
だっただけ
熱海の海は10月を過ぎても
本当に心地よい夏
そこで変なおっさんと出会う
彼はラヂオDJ
放送作家
今は隠居して
横浜から浜松へ
浜松から熱海へと移り変わる
コニャックに住み
サンパウロにも住む
相当の金持だ
彼は時間と金がある
音楽や色んな共通の事がきっかけで
いつの間にか熱海の海は夜だった
僕は伊豆へ行く前に
小田原にどうしても行きたかった
気が付いたら
彼を乗せて僕は小田原に向かっていた
奇妙なおっさんと
行きたい小田原
深夜のドライブの中で彼は旅の話をした
「君の旅はいつまで?あてもなさそうだしでも良い旅してるね。仕事辞めて良かったよ。でもいつまで続ける?」
「もし一度この旅が終わるなら君はまだ仕事をするんだろう。人生には金と時間のバランスがあるから。僕はどっちも持ってるけど。」
「でもとりあえず今出来る旅をしたらいいと思う。そうだなあ、目的地は決めても遠回りするそんな旅。帰り道も絶対帰るべきだよね。」
彼と丸半日話しまくって
酒を飲んだ
酒は僕が全部奢った
お礼に水中ゴーグルを2セットもらった
僕の今回の旅は
バンクーバーがスタートになる
そしてロスを経由して
ベガスへと向かう
ベガスを後すると
モントリオールだ。そしてトロント
そしてキューバへ向かう
帰りはカルガリーへ行く
トロントにももう一度寄る
僕の今回の旅は一番の理由は
ベガスで行われる兄の結婚式だった
最初は
しかしそんな余裕はない
自分に縛りをつけていた
チケットの金額を見て
無理無理
しかし本当の縛りは金じゃない
この気持ち悪さは
守りに入っていることだ
けどどこへ行きたいんだろう
もちろんいったことのない場所会いたい人がいるところ
NYC?
確かにいったことはない
とんぼ帰り?
それはもったいない
すぐ思いついたのは
キューバだった
でも現実的ではなかった、
チケットが鬼のように高かった。
まず経済制裁関係にある
アメリカからキューバがない。
そういえばと思い出した
熱海のおっちゃんとの会話
トランジットの時間を自由で調べたら
全トランジット合わせて5回、
式に間に合うように
料金が上がらないよう設定すると
各トランジットの時間が24時間越えだらけで
驚くべき安さ
全部のバランス計って
チケットを予約
おっちゃんの水中ゴーグル持って
カリブの海で魚を捜索
漠然とした旅は
漠然とした目的ばかりで
キューバの魚の夢は膨らむ
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