雲一つない空を想像していたんだろう
時折翳る太陽の感覚に違和感を覚えるらい
時間を重ねる毎に時間の止まりも動き出しているからだろう
カストロが市場の店の片隅にある
色が強いのは太陽の力
人の力を感じるのは太陽の力
この日はダミアンと普通の街を歩く
あともっと情報が欲しいから英語か日本語を話せるカサがあるとの事でハバナを歩いて一緒探して貰った。
ハバナの街が顔を見せるそんな一日
ひたすら歩く
とても観光では通らないだろう
ダミアンの案内で彼の街を歩いた
親戚や友達の家を周り、最後に辿り着いたのがダミアンの家だった。
晴れ晴れとしたキューバの空の下の仲良く
細暗い建物との間を通り抜けていくとダミアンの家に着く。
ダミアンは大学生だけど、奥さんと子どもがいる。
ダミアンは快く紹介してくれた。
名前忘れてしまった。
とても感じの良い奥さんだ。
ボン!といった感じの。
そして可愛い子供。
キューバのテレビからはチープなアニメ番組が流れていて、それを見ながら踊ったりお菓子を食べたりこっちをチラチラ見ながら初めて見る日本人に警戒中という感じ。
またその踊りがなんとも言えない上手さ。
ダミアンに写真を撮って貰ったけど、ブレブレ。
初めて持つiPhoneにキョロキョロしながら撮ったからだろう。
あまり見せない方が良いだろうと思い、なるべく写真を撮る時も必要最小限にポケットから出さないことにした。
念のため念のため
ダミアンは先進国の暮らしや文化、音楽、ファッション、色んなものを気にして質問してくる。
仮にも共産体制の中、生活必需品の配給は続きながら日々観光客が持ち寄る情報を得ている。
キューバに来て、一つ思った事は無駄がない、という感覚。
次は母親の家に行こう。ダミアンはそう言うと、少しの別れだけどチャオと奥さんに挨拶をし、また外を歩いた。
歩いて五分くらいのところに家はあった。
家は留守のようで隠し鍵を出して、あけると彼は屋上に誘ってくれた。
今にも抜けそうなレンガなのか、風化寸前の鉄筋コンクリートを歩くのは中々面白い。
ダミアンはマジで天井抜けるから気を付けて、と付けたしジャンプはダメダメとジェスチャーをする。
なるほど、向かいの家は抜けている。
滅びそうな建物、
それが並ぶ街
スペイン領時のコロニアル調の建築も
アメリカ独裁時代の70年前の建物達は
時々朽ちて行くらしい。
さっき歩いていた街で壊したような建物は崩れてしまったものらしく、時々人が生き埋めになることもあるとか。
雲が多かった。
それでも僕は時々見せる強い太陽の日差しとここから見えるハバナの景色は大好きになった。
それは思い描いていたキューバだからではないと思う。
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